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運輸・物流業界やドライバーの仕事、辛いイメージは本当なのか
ドライバー・運送業界の仕事は辛いというイメージ
物流業界では現在ドライバー不足が大変深刻な問題になっています。ドライバー募集の求人を掲載しても、なかなか応募が来ない話を良く耳にします。その大きな理由のひとつの物流業界やドライバーの仕事に対するマイナスのイメージというものがあります。「拘束時間が長そう」「残業が多そう」「給料が安そう」「体力的に厳しそう」など皆さんもそのようなイメージをお持ちなのではないでしょうか。実際、そのようなイメージからなのか、物流業界のドライバーに就業する若年層は減少傾向にあり、物流業界全体としての高齢化も問題視されています。
そのような現状を顕著にしめしているアンケートがあります。毎日コミュニケーションズが2013年度卒の大学生を対象にした「業界イメージ調査」における運輸・物流業界のイメージは次の通りです。
運輸・物流業界のマイナスイメージ
1位・・・休日・休暇が少ない
2位・・・業界の状況がよくない
3位・・・将来性が期待できない
4位・・・仕事が安定していない
このように、運輸・物流業界で働くドライバーに対しては、労働環境や将来性に対しての不安を抱えている学生が多数いるのです。果たして、このイメージは正しいのでしょうか。もちろん今までの業界としてこのようなイメージに近い実態もあった部分は否定できませんが、近年、運輸・運送業界の景気も上向き加減で、物流量は増加傾向にあります。そんな中、ドライバーの人手不足も重なり、各企業ではドライバーを採用するために就業環境の改善やさまざまな待遇改善をはかることで、このマイナスイメージを払拭しようと努力しています。では実際にどのような取り組みが行われているのかご紹介します。
運輸・物流業界のイメージ改善への取り組み
女性ドライバーの積極採用
関西のある運送会社では、女性ドライバーを積極的に採用しています。今まで男性の職場だと思われていたドライバーという仕事に対し女性を中心に採用しているという珍しい企業です。
ドライバーという仕事は、モノを目的地まで運ぶということだけが仕事ではなく、配送先の企業とのコミュニケーションや営業なども重要な仕事内容です。
その中で女性らしい「気配り」や「思いやり」は大きなメリットとなり、男性以上に活躍しています。
また、男性と比較して腕力のない女性のことを考慮し、大きな荷物の積み下ろしがないなどの配送ルートの工夫はもちろんのこと、企業内に保育施設を作ることで、お子さんのいる女性であっても働きやすい環境を徹底して作っています。
免許取得費用の負担
最近少しずつ、ドライバーの免許取得費用を負担する企業が増えてきました。平成19年の免許制度改定により、最近の若年層が取得している免許は、4tトラックを運転することができません。それまでに免許を取得したドライバーはいわゆる「8t限定中型」は乗ることができます。
普通免許しか持たない若者が、中型免許を取る場合でも10万円以上
、大型ともなれば20万円以上の負担が発生してしまいます。
このような負担を無くすことで、若者が就職しやすい環境を作っているのです。
ドライバー休憩室の完備。浴場やベッドルームも！？
中でも特別な取り組みをされている企業では、ドライバーの休憩のためにとても手厚い環境が整えられているところがあります。
ドライバーの休憩室というと、いわゆる「仮眠室」のようなものが事務所の近くにあり、狭い部屋と硬いパイプベッド、ひどいところだとイスやソファーなどで休憩や仮眠を取っていることもあります。
そんな中、関東にあるこの企業では、ドライバーが仮眠をするために、個室でベッドがあるスペースを完備したり、いつでもお風呂に入れるように、まるで温泉施設かのような大浴場を完備していたりします。
長距離ドライバーの方の場合は特に深夜に長時間運転したり、生活リズムが不規則になってしまったりということもありますので、このような施設があることで、ドライバーの体はもちろん、心も癒されることで、心身ともに充実した仕事をすることができているということです。
今回ご紹介したのはごく一部の企業での取り組みです。まだまだマイナスイメージが強く残る、運輸・物流業界やドライバーの業務。ドライバーズワークでは、このイメージを払拭するためにも、さまざまな企業様のお取り組みを紹介していきたいと思います。
この記事を書いた人
株式会社ミライユ
ドライバーズワーク編集部
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